- 掲載媒体
- 日本経済新聞
- 掲載日
- 2016年1月1日
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2016年1月1日 日本経済新聞 災い一身に、「身代わり申」人気 奈良 2015/12/30 22:57 奈良市の旧市街地「ならまち」では、昔ながらの民家や店舗の軒先に つるされた赤い猿の縫いぐるみが目につく。「身代わり申(さる)」 と呼ばれる厄よけで、2016年のさる年にちなんで人気が高まり、 観光客も買い求めている。 真っ赤な体を丸め、頭と腹帯は白く、耳やしっぽはない。 手足を縛られた姿から「くくり申」という名前もある。 江戸時代前半に庶民の間で広まった「庚申(こうしん)信仰」 で猿が神の使いとされ、災いが家の中に入らないようにとぶら 下げるようになった。家族の人数分を用意し、背中に願い事を 書き入れることが多い。 奈良町資料館(奈良市西新屋町)が、1日当たり50個を布と綿から 手縫いする。全長約2~15センチの6種類。館長の南哲朗さん(53) は「一つ一つ心を込めて作っている。『おかげで無事に過ごせた』 という話を1年後にたくさん聞きたい」と話す。〔共同〕 http://www.nikkei.com/article/DGXLZO95678010Q5A231C1000000/